前回に引き続き『ニュートラルの感覚』を得るために必要なことをお伝えしていきます。
前回のブログはこちら
ニュートラルのときの正しい感覚はこちら
今回は、こちらの中で“胸が開く” “脇が締まる(肘が下がる)” “腕の中心(中指の中心)で押せる” についてお伝えしていこうと思います。
内容は
・ニュートラルのときに“胸が開く”理由
・『脇を締める』と『脇が締まる』の違い
・ニュートラルのときの肘と手の位置関係
・肩こり、腰痛がなくなる手の使い方
についてお伝えしていきます。
※目次を使うと見たい記事だけ見れます。
ニュートラルのときに“胸が開く”理由
『胸を開いた』ことはありますか?
胸が開かれると気持ちいいですよね!
それは、肋骨や肩甲骨、鎖骨が体の正しい位置になっていくことで気持ちよく感じるのです。
頭と骨盤の間に肋骨がまっすぐ揃うことで、正しい位置になります。この位置がニュートラルと言われています。
そうなることで肩甲骨ー鎖骨も元の位置に戻るので、胸が開かれる状態になります。
胸を開くためのストレッチは多いので、そういったストレッチをやったことがある方も多いはず。
ですが、ただストレッチをするだけでは胸が開いてはいきません。
ここで、足らない感覚があります。
それが『お腹(丹田)に自然に力が入る』です。
胸まわりだけ意識するだけでは、この感覚は得られません。
この感覚がある状態で初めて
勝手に『胸が開く』ようになります。
能動的に『開く』のではなく、お腹の感覚がある中で受動的に『開かれた』状態になっていきます。
『脇を締める』と『脇が締まる』の違い
『脇を締めた』ことはありますか?
肩こりや首の張りがあると肩まわりに力が入ってしまうので、脇が締まりにくくなり、空きがちになってしまいます。
すると、余計に肩の力が抜けずその状態のまま負担を首と肩で受けてしまいます。
さらに、進むと手の指に力が入りすぎてしまうので、腕まわりの痛みやシビレにつながっていきます。
そうならないためには『肘の向き』が重要です!
手や腕・肩に痛みがあるときは、肘が外を向いてると思います。
そうなると脇が空いてる状態になる。
これでは、体幹に力が入りにくくなるため肩に力が入りやすくなります。
そんなときは
肘先を下に向けてみてください。
すると、お腹や脇に力が入りやすくなってきます。
自然と『脇が締まる』んです。
脇の場合も
能動的に『締める』のではなく、受動的に肘を下に向けることでお腹・脇に力が入りやすくなり『締まる』状態になっていきます。
ニュートラルのときの肘と手の位置関係
今まで姿勢や骨格の正しい姿勢や位置、ニュートラルの感覚などみてきました。
実は
手や肘にも正しい位置があります。
それは、手の中指〜肘までが一直線になること。
「当たり前じゃん!」と思ったそこのあなた🫵
日常生活では、意外と腕や手を変な方向に使っている人は多くいます。
それでは、力がまっすぐ伝わらず、筋肉に頼らなくてはなりません。
…だから、硬くなったり痛くなったりしてしまうんです。
要は力が効率的に伝わらないんです。
スマホやパソコンを使ってるときの自分を思い返してみてください。
変な姿勢や変な力が入っていたり変な方向に手が曲がっていませんか?
これでは、筋肉に負担をかけているので痛くなるのも当然です。
中指を中心に肘〜手の骨をまっすぐするように意識してみてください。
スマホの重さが軽くなると思います。
手〜肘の骨格がまっすぐが保たれているときは、手・腕・肩の筋肉に負担がかかりません。
生活や仕事で手をよく使う人ほどこの手〜肘の骨のまっすぐを意識してみてください。
腕まわりの疲れ度合いが結構変わります。
手のアーチをつくりましょう
足の裏にアーチ(土踏まず)ありますよね。
足のアーチが潰れると扁平足になり痛みが出たり、外反母趾になってしまったりします。
アーチは足だけでなく
実は、手にもアーチがあります。
中指を中心とする縦のアーチと手の平の関節を中心とする横アーチ。
この手のアーチがなくなると肩や腕、指の痛みにつながったり、ひどい場合は骨の変形やシビレにつながってしまいます。
このアーチがあるかないかで雲泥の差が生まれます。
手のアーチをつくるのは、実に簡単です!
→赤ちゃんを包むような優しい手にしてみてください。
赤ちゃんに触れるときは手をガチガチに固めて触れませんよね。自然に近い存在に触れるときは自分の手も自然な状態に近づきます。
この『赤ちゃんを包むような手』がイコール『ニュートラルな感覚の手』です。
優しく包むイメージで手を柔らかくしていくと手の中心に空間ができます。そういう手の形で物を持ったり体を動かしたりすると楽に持てたり動けたりします。
ぜひ1度、優しい手になってみてください。
肩こり、腰痛がなくなる手の使い方
肩こりや腰痛に手が関わっていると思いますか?
答えはYESです!
関わっていないと思ってる人も多くいると思いますが、良くない手の使い方メカニズムはこちら☟
手がガチガチ
↓
肘が外を向く
↓
力こぶと肩、首に力が入ってしまう
↓
背中が丸まる
↓
お腹の力が抜ける
こんな形で肩や腰に負担が増えてしまいます。
逆に良い手の使い方はこちら☟
赤ちゃんを包むような柔らかな手
↓
肘が下を向く
↓
胸が開いて脇が締まる
↓
背筋が伸びる
↓
お腹に自然に力が入る
良いときはこの連動が自然に起こります。
まとめ
今回の “胸が開く” “脇が締まる” “赤ちゃんを包むような手” は特に連動するので、ニュートラルの感覚を得るために感じやすいところからやってみてください!
“赤ちゃんを包むような手”はお手軽につくれるのでオススメです。
この体のつながりや連動がわかると腕立て伏せも力任せではなく、体幹から全身で楽にできるようになっていきます。
ShanTiでは【効率がいい体の使い方】ができるようにプライベートな空間でわかりやすくお伝えしています。
ダイエットやスポーツなど効率よくやっていきたい方はぜひShanTiで一緒にがんばりましょう!
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